超友!

友人から勧められ借りた、
ゆでたまご先生の自伝。
原作の嶋田先生と作画の中井先生が
交互にだいたい同じ時系列のことを語るというスタイルなのですが、
二人のコンビネーションが素晴らしい。
連載開始して間もなく、漫画やめたいと悩む二人を
担当の中野さんが大阪まで来て鼓舞してくれた、
ということを中井先生が書いていて、
ああ、いい話だと思っていたら直後にその出来事を書いた嶋田先生は、
中野さんがピンサロにまで連れてってくれたことまで
書いてナチュラルにオチをつけるとか、
絶妙にツープラトンが完成されている。
基本、この二人がものすごいお互いのことを考えてるんだなあ、
というのが節々から感じられて。
肉終了後の打切りの嵐をリアルタイムで
読んでいた世代なので、スランプ期の
エピソードは当時を思い出しつつその裏側を追えてよかった。
キン肉マンII世での漫画家としての再生は盛り上がるなあ、やはり。
とりあえず、帯に書いてある以下のやりとりに何か来るモノが
あれば、読んでみて損はないはずです。
中井「なあ、こんな俺とどうして30年以上もコンビを組んでくれたの?」
嶋田「なんでやねん! 俺の"火事場のクソ力"の源はお前やんけ!」


今巻は等身大戦闘メイン。
ヒロインとライバルキャラの登場と、
主人公の闘う決意が描かれたので、
次巻にて行われるであろう派手なドッグファイトに期待。