VS布団屋

シナリオ製作もどうも進まなかったので、訪問販売の布団屋の相手をしてみた。
CMとかでも見る有名メーカーだったので、下手な事は無いだろう、と。
厳密に言うと、その有名メーカーは布団の水洗いサービスもやってて、
最初はそれをやってみませんか、ってことだった。2000円くらいで。
で、実際にはそれが洗える布団かどうかを見るために、
家にあがって確認してもらわないといけないわけで。
そこでうちの使用している布団が相当古いことがわかり、健康にも良くない、と。


……ここで、「やるな」と思ったのが、営業の人は自分から
「買い換えた方がいい」と言うのではなく、客の方から
「買い換えた方がいいですかね?」と言わせる空気を作る、ってこと。
露骨にはそんな態度は出さない、その絶妙さに少し感心した。
で、敢えてその誘いに乗って聞いてみました。すると、サンプルがあるので、
見てみます?とのこと。電話連絡でもう一人呼ばれ、商品のサンプルを持ってきました。


寝心地とかは確かによかった。
だが、最後の最後に値段を聞いてやはり愕然とする。
布団なんて、自分くらいの年代だと自分で買うってことあまりないじゃないですか。
だから、基準はわからないので余計に驚いた。
……月給の手取り分が吹っ飛ぶような値段でした。
月に4000円くらいの5年払いにしてる方も多い、ということですが5年は流石に。
丁重にお断りして帰ってもらいました。


だけど、あのやり方はなかなかに上手いと思った。
最初に来た営業の人は同い年で、部屋に入ってからも営業の話よりも、
その他の話題で親近感を持たせようとしてきたりして。
「○○のジャケットじゃないすかー! 高かったでしょ?」とか、
置いてあるCDのアーティストの話とか、
ゲームボーイアドバンスの色が同じなこととか。
こちらもにこやかに応対したけど、心の奥では決して油断せぬという気構えで。
あとから駆けつけた先輩さんも、やはり上手い。さりげなく相手を誉めるところとか。
これって、気の優しい人とか、お年寄りだったら買っちゃうんじゃないかって気はした。
布団を実際に見て確認するのも、全部の家で「古い、健康にも良くない」って
言ってたら悪質なんでしょうけど、うちの布団が古いってのは、実際本当のことでしたし。


羽毛布団とかその他もろもろのセットの販売価格をネットで調べてみると、
本当にいい(らしい)ものは、ウン十万円台がザラですね。
自分はまだ社会人1年目だし、ホームセンターで売ってる安いのでいいや。


ちなみに、今回最後まで心の奥で警戒を解かなかった理由の一つに、
昔、実家の婆ちゃんが、ここのメーカーではないですがウン十万の布団を
買わされてしまったという事実があったからなんですよね。
みなさんも気を付けましょう、色々と。